1930年創業「進々堂 京大北門前店」
京都の老舗カフェです。
場所は名前の通り、京都大学の北門前にあります。
進々堂は市内何店舗かカフェがありますが、ここが本店ではありません。
本店は寺町店です。
三条河原町店は、モーニングのパン食べ放題が人気で、古い店舗ではなく明るいカフェ。レストランといった雰囲気。
京大北門前は異端ですね(笑)
メニューもレシピも昔のまま、他の進々堂とは別の方向を向いたお店です。
学校の売店やスーパーには進々堂のパンが売られてました(今も?)から、私は進々堂といえばカフェというより「パンやの進々堂」というイメージでした。
京大の学生さんが勉強出来るような場所にと、
パリのカルチェ・ラタンのカフェをイメージして造られています。
何もかもレトロそのものですが、飾り物ではなくすべて現役で使い込まれてます。
木工作家で人間国宝の黒田辰秋が若い頃にてがけた長テーブルと長椅子は、200年使えるように作ったとのこと。
じゃあまだ半分も使っていないのですね。
ここのコーヒーは京都の珈琲専門店イノダコーヒーの味に似ています。
最初からミルクが入っています。
ミルクありきの珈琲ですので、ミルク無しだとかなり濃いめです。
またこのコーヒー、お砂糖を入れると甘くなるだけでなく味わいが変わるのです。
これは私の主観ですが。。
ここの進々堂にはBGMがありません。
話し声と食器の触れる音とカウンター奥で作業している雑音だけですが、それがなんとも良いのですよー。
朝起きるとテレビを付け、歩くときはヘッドフォンをし、車の中はラジオ、お店では何か音楽が流れていて。。常に音にあふれた生活をしているのだなと改めて感じますねぇ。
ここは耳休め、かな。
近くにあったら入り浸り決定ですねー。
使い込まれたテーブル。
歴史を感じます。
向かいの方との距離も狭すぎず離れすぎず。
お会計中。
このレジスター現役です。
ピンク電話の左に黒電話があります。写真が下の方で切れちゃっていますが。
これも現役!
ジャーン!
と威勢の良い呼び出しベルがとっても懐かしく、でも店内では雰囲気に溶け込んだ自然な音です。
進々堂京大北門前店の近くには
吉田神社や京大キャンパスの散策、京都で人気のラーメン「ますたに」本店、銀閣寺は少し歩きますが近いところにあります。
また京大内にあるiPS細胞研究所はギャラリーを一般開放していて(平日のみ)、予約が必要ですが研究棟の見学会など。
お散歩がてら、京都の老舗カフェはいかがでしょうか。
京都のカフェはこちらも